お巡りさん、ゴメンナサイ

猛暑の真昼、職場へ向かう途中のバイパス道路。3車線の右折ラインへ入って信号待ちをしていた。右折して大きな橋を渡って川の向こうの市まで仕事に行くのだ。
ガソリンの高騰もあって最近エコ運転を心がけているので、この長ーい信号待ちの間、エンジンを切っていた。
青になったのでセルを回したら、、、、、、あらっ、あららっ?
エンジンがかからない!
ズィン!みたいな鈍い音が1回したっきりで後はぜんぜんフンともスンとも。バッテリーが上がっちゃったか? 車のメカにはとんと弱い私に想像つくのはそれくらいだが、今は自分の後ろを何とかしなくちゃ!
。とりあえずハザードを点滅させてから、トラックだのタンクローリーだのがびゅんびゅん傍らを通る隙をついて車から降り、6,7台後ろのトラックまで見えるようにド派手なジェスチャーで自分で交通整理しましたよ!

「この車は×。左車線へ回って回ってぇーっ!」
トラックまで伝われば後ろはそれに習うだろうと思い、これまたびゅんびゅんの隙をついて車からカバンを抱えて(ここだけヤケに冷静で自分でも不思議)反対車線を走りぬけて歩道までダッシュ!
かなり危険、こわかったですよー!ほんと。えっと私って何歳だっけ?ってなことはいいんだけど、橋の袂にある交番までまたまたダッシュで走る!
心臓バクバクで飛び込み、奥へ向かって
「すいませーーん!、助けてくださーーい!」
制服のお巡りさんが3人飛び出してきた。
「あの、あのぉ、あそこで車がエンコして動かなくなっちゃって。セル回しても音がしなくて、バッテリーかもしれないけどわからないんです。どうしたらいいでしょうか。JAF入ってません。」
ってパニクリながら一気に必要なこと全部言ってしまった。つまりこれって
「すみませんが押してくださいます?」

って言っちゃったのと同じことですよね。
だから、お巡りさんは一言「JAF入ってない…」とつぶやいただけで他に言うこともなかったんでしょう。
あとは無言で3人出て行き、エッチラエッチラ車の後ろを押して、手際よく対向車線を交通整理しながら向かいの園芸店の駐車場まで車を運んでくれました。
この猛暑の真昼間12時ですよー、東京34度だっつうの。
おまけにガソリン入れたばっかりのステーションワゴンじゃ重いっ!っての。
思わず「私も押します」と車の後ろに回ろうとしたら
「あ?、危ないから奥さんあっち側へ渡ってて」
はいはい、なるほど素人がウロウロしちゃかえってお邪魔。
一足お先に向かいの歩道へ渡って、汗だくだくで車の後ろを押してくる3人のお巡りさんの、息も絶え絶えな姿を
「あー、お気の毒に…」と思って見てるっきゃない私。
「あんたのせいだよ」と自分を責めるもどうすることもできない。
それなのになぜか青息吐息のお巡りさんを見ながら
「お巡りさんがここまで車を運び終わったら、この後どうするつもりか言わなくちゃ…」
てなことが浮かび、一瞬冷静さを取り戻す。
1. 職場へ連絡を入れる
2. ディーラーへ連絡して車を取りに来させる
3. 園芸店の人へ車を置かせてもらうように頼む
4. タクシーを呼んで職場まで行く。
と手順が箇条書きで頭に浮かんで来ました。
なんかヘン?
顔真っ赤でゆでだこみたいになってるお巡りさんに、お礼とすみませんを3回くらい繰り返し、浮かんだ箇条書き的なことを伝えると、
「あとはよろしくね…」的反応で、もうひたすら「ハーハー、ゼーゼー」だった。
当たり前だわね。34度だからね。
でもまだ私のパニックはおさまってなかったらしく、帰りかけたお巡りさんに
「あのぉ、タクシー呼ぶときここはどこって言えば…?」
なんてアホな質問をしてしまった。直後に
『△×○橋って言えばすぐわかるじゃん、ヤダー!』と思ったけど。
ほとんど足なんか開き気味でちょっとヨタッとしながら交番に帰ってゆく後姿を見送りました。ホントごめんなさいね、お巡りさん。
公務員でなかったら完全に、キンキン冷えビール1カートンお届けするんだけどなぁ。気持ちだけってことで、申し訳ないわぁ!
