人前では読めない本

娘が整理した本棚からこんな本がちらり。懐かしいなぁ。
…この頃の、この本にまつわる(ってほどでもないですが)私の話を聞いてくださいますか。
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高校時代、私はバスと電車で通学。
それでカバンの中にはたいがい何か文庫本。乗り物の中で読むための。
これ、北 杜夫の「どくとるマンボウ航海記」です。 きっと読まれた方も多いはず(あ、下の本は気にしないでください)。
これ、面白すぎて、ほんと、可笑し過ぎて、噴き出すところばっかりなんです。
電車やバスの中で、高校生の女の子が一人でこれを読むところを想像してみてください。
箸が転んでもおかしいっていう年頃の高校生の女の子が、まわり中知らない人だらけの中で一人これを読むのはあまりに残酷です。なぜって、3行おきにおそってくる可笑しさのために、噴き出すのをガマンしなくちゃならないから。
読み方ルールその1
読んでる途中、もうそろそろ笑いのピークが来るぞっていう個所を予見して腹をくくっとく。
読み方ルールその2
笑いのピークまで読んでしまうと噴き出すのをガマンするのが大変苦痛だから、ピーク寸止めで本を閉じる。
読み方ルールその3
でもどうしてもその先が気になって読みたいときは本を開く前に誓いを立てる
「この先を読んでも絶対に噴き出さないぞっ」
読み方ルールその4
その誓いを守るため本は、パッと開いた一瞬で笑いのピークの個所を目だけで字面を追い、決して読み込んでイメージしてはならない。
読み方ルールその5
バスを降りて前後に誰もいないのを確認したらニマニマ笑ってもよいがまだ安心してはいけない。そして、家に帰り自分の部屋へ入ったら、それまでこらえていた笑いをドバーッと一気に噴き出す!
ガハハ、ワハハ、ブワッハッハッハッハー
ね、これは人前で読むのはとってもキケンな本だったのです。完全怪しいヤツになりますから、はい。
