アナ・コルベロ展 その1
ある建物の入り口で、2m以上はありそうな、ブロンズの巨大な少女の立像を見かけました。
突然の出現。通るたび気になって、ある日、意を決して入ってみると・・・。

アナ・コルベロというスペインの女性アーティストの展示会でした。「未来は小さい」というタイトルが掲げられていました。

アナ・コルベロ (1)

アナ・コルベロ (3)

アナ・コルベロ (10)

アナ・コルベロ (5)

アナ・コルベロ (2)

小さな少女のブロンズの彫刻が点在しています。 ところどころには詩も添えられています。

ひとつひとつは手のひらに載るほどの小ささ。それでいて発している強烈なメッセージ。

少女の姿や顔の表情は、それぞれが非常にクリアに、個別に異なるのです。けれど・・・。
けれど平和の象徴であるべき少女の、そのどれもが笑顔ではない。

笑顔を奪う愚かなもの。それは誰かの(国の)野望であったり、一握りの権力者のさらなる野心であったりする。
いつだって始まりはそうだった。決して傍らで微笑む子供のせいではない。お向かいの家の、ピアノを弾いている誰かのせいではない。仕事上のボスがどんなにいやなヤツであったとしても、彼のせいでもない。

私たちの知らないところで、権力を握る誰かが画策したことに悲しい思いをするのは市井の人々。

憎しみは負のエネルギーを増幅させる。そこから生まれるものは同じく憎悪や孤独。
そんなものは誰も望んではいないのに。


平和への願いと、人々へ向けた強い警鐘を、多くの人に見て、感じてほしい展示でした。

この展覧会はすでに、アメリカ、イギリス、レバノン、スペインで行わたとありました。日本は5月2日で終了しています。