もっと怒らなきゃ。。。
ミャンマーでは僧侶が先頭に立って軍事政権に対する抗議のデモをしているニュースには「えっ、お坊さんが?」と驚いた。
仏教国のミャンマーでは大切にされているはずの僧侶が、街に出て講義のデモをするなんて。あまりにも横暴な軍のやり方に苦しむ市民をこれ以上見ていられなかったのでしょうか。石油の値段をいきなり5倍にするって権力を持った者のやることはどこでも無茶苦茶。

さらに軍は僧院を襲って僧侶を殺したという。映像に映し出されるのは破壊され尽くした悲惨な現場。デモに参加した僧侶を捉えて一般人の服に無理やり着替えさせて暴行を加えているというニュースも。

そんな中デモを撮影していた日本人のジャーナリスト長井さんが至近距離から打たれて倒れる衝撃的な映像が、この何日か繰り返しテレビのニュースで流れる。
大きな男の人だからなおさら異様な衝撃が伝わってくる。インタビューに答える母親が
「行かないでって言っても聞かないで、行ってしまった…」
と皺深い手で着ている服を握りしめた。

民間人が、しかも外国人を政府が殺すなんてことがあっていいはずはない。単に巻き込まれたのでも事故でもない、それとわかって狙うなんて。ましてそのときのカメラは遺品の中には無かったという。返還して公開されたら困る様な映像だったってことでしょう。

国連のガンバリ特使がミャンマー入りして、10年以上も軟禁状態のアウン・サン・スーチーさんとも会ったという。事態は今後どうなるのか。
非暴力民主化運動のリーダーで美しいスーチーさんが彗星のように出て来たときは確かあの国は希望に燃えているように見えていた。
やがてノーベル平和賞までもらったスーチーさんを軍が軟禁するという異常事態が起きて、それ以来スーチーさんの自宅前でよほど激しいぶつかり合いでもない限りあまりニュースは入ってこなくなった。
日本が行っている大量の資金援助はご多分に漏れず民主化されていない国においては軍の一部の私腹をこやすために使われ、本当に必要な救済や子供たちの教育には届いていないのだろう。
自国民が飢え死んでいるというのに、自分の誕生日は美食と花と人で広場を埋め尽くす狂乱を恥もなく繰り返すかの領袖の国もまた。

我々の大事なお金は事実上こんな横暴な人たちにどっかどっかとつぎ込まれているわけで、そのうえ彼らによって自分の国の国民を殺されたということに日本はどう決着をつけるのだろう。

思うだけで何もできないが、そして長井さんのご冥福をお祈りするのはもちろんだが、私たちはもっと真剣に怒らなければいけないんじゃないのかしらと思ってしまう。
援助なんてもとよりスーチーさんが望んでいる形でできているわけでもなし。

この事件もじきに誰も見向きもしなくなるのだろうか。長井さんのお母さんの、握りしめたあの手は私の心にずっと永く残るような気がしている。その無念さは子供を守る母親そのもの。
自分の国の、人ひとりもまともに守れない国を世界はじっと見ているのでしょうね。
悪い芽にならないといいな、と思う事件のひとつのような気がします。

社保庁に好き勝手されて毎度お口あんぐりな答弁聞かされて、怒りを通り越して鈍感になってしまってるのかも知れないですね、私たちは。
ミャンマーのことなんて年金のことよりずっと遠いことに思えるから?… いえいえ、それはマズイですよ。絶対にマズイ。遠くて近いことってたくさんあります。